更新日:2024年5月2日

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第25回県民会議(審議結果)

第25回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議の結果をお知らせします。

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

第25回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議

開催日時

令和6年3月28日(木曜日)14時30分から16時15分

開催場所

波止場会館5階 多目的ホール

出席者

相原貞雄、大原一興、大部さつき、小堤健司、加藤紳一、河原雅浩、猿渡達明、三瓶和泉、関根千佳、畠宏好、福地賢一、三上弘良、山根寛(吉田忠司代理出席)、吉富多美、和久井真糸

(敬称略、50音順)

次回開催予定日

未定

所属名

福祉子どもみらい局福祉部地域福祉課調整グループ

電話番号 045-210-4804(直通)

ファックス番号 045-210-8874

掲載形式

議事録

審議(会議)経過

 

(事務局)
ただいまから第25回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議を開会いたします。しばらく進行を務めます神奈川県地域福祉課の佐野です。よろしくお願いいたします。
はじめに、県を代表しまして、福祉部長の山本からご挨拶申し上げます。

(福祉部長)
皆様こんにちは。
神奈川県福祉部長の山本と申します。よろしくお願いいたします。
本日はお忙しい中、第25回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議にご出席いただきまして、ありがとうございます。また、日頃よりバリアフリーの街づくりに向けて様々なご尽力ご協力を賜り賜っておりますこと、厚く御礼申し上げます。
皆様とともに検討を進めてきました「バリアフリーフェスタかながわ」につきましては、昨年11月に第9回目が開催されました。実行委員長の吉富委員、副実行委員長の鈴木委員をはじめ、お集まりの県民会議の構成団体の皆様には、様々なご協力を賜り、改めてこの場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
本日は、今年度のフェスタの総括と、それから実行委員会の皆様からのご意見を踏まえました、来年度に向けた方向性を事務局の方から提案をさせていただきます。次に、毎年行っておりますモニタリング事業につきまして、今年度の実施報告と、来年度の実施先の選定をいたします。
また、昨年度作成の県民会議からの提案 概要版リーフレットを活用いたしました普及啓発について、ワーキンググループの皆様にご協力をいただきながら取組を進めて参りましたので、その内容と、今年度の周知状況、今後の課題などを報告いたします。その他にも、報告事項をいくつか予定しております。
さて、平成28年に県立障害者支援施設津久井やまゆり園で大変痛ましい事件が発生いたしまして、このようなことが二度と繰り返されないようにということで、県では、県議会とともに「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定いたしました。
また、令和5年4月には、「当事者目線の障がい福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~」を施行いたしまして、条例に基づく基本計画がこの3月末に完成をいたします。この条例の基本計画には、バリアフリーの街づくりの取組、そして皆様にご協力いただいている県民会議のことも計画に位置付けてございます。
今後も、共生社会の実現に向け、当事者の目線に立って、様々なお立場の皆様方と連携し合いながら、バリアフリーの街づくりの取組を進めて参りたいと考えておりますので、どうぞ引き続き皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
それでは、本日は限られた時間ではございますけれども、有意義な会となりますように、どうぞ皆様よろしくお願い申し上げます。以上でございます。

(事務局)
山本部長は所用のため、大変恐縮ですがこれで失礼をさせていただきます。
本日、出席者数は13名となっており、会議の定足数に達しておりますので、本日の会議は有効に成立をしております。
なお、東日本旅客鉄道株式会社横浜支社の吉田委員に代わりまして、山根様にご出席をいただいております。公益社団法人商連かながわの石川委員、神奈川県旅館ホテル生活衛生同業組合の川口委員、日本チェーンストア協会関東支部の小山委員、公募委員の下田委員、社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会の寺島委員、慶応義塾大学の中野委員、一般社団法人日本民営鉄道協会の西尾委員は、都合によりご欠席でございます。また、急遽、NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会の鈴木委員がご欠席となっております。NPO法人神奈川県障害者自立生活支援センターの猿渡委員、公募委員の和久井委員は後程いらっしゃる予定です。出席状況は以上となっております。
県民会議の事務局につきましては地域福祉課及び建築指導課の両課で担当させていただいております。
なお、当会の記録につきましては、県の取扱要領の規定に基づきまして、委員の皆様の氏名を記載し、会議の内容を要約した形で、会議終了後にホームページの掲載予定でございますので、あらかじめご了承ください。また、本日会議傍聴のご希望の方はいらっしゃいませんでした。それでは、ここからの進行は大原座長にお願いいたします。

(大原座長)
皆さんこんにちは。横浜国大の大原です。今日もたくさん議題がありまして、いろいろなことを決めていかなければなりませんので、よろしくお願いします。年度末のお忙しいところ、お集りいただいて本当にありがとうございます。よろしくお願いします。
まずは、代理出席の方が1人いらっしゃるということですが、委員ご本人の代理ということですので、発言権に関しては付与したいと思いますけれども、よろしいでしょうか。ご異議はないようですので、代理出席の方も発言権を付与するということで対応します。それではよろしくお願いします。
まず、議題1バリアフリーフェスタかながわについて、事務局から説明お願いします。

(事務局より資料の説明)

(大原座長)
ありがとうございました。
それでは、バリアフリーフェスタの今年度の報告と、それから次回の実施について、お諮りしたいと思います。説明にもあったように、地下2階に対しては集客性が高まるのではないかという期待もあったのですが、現実には離れた場所になってしまい離れ孤島的になっていたということで、あまりその効果が上がっていなかったという評価が多く寄せられたかなと思います。
ということで、今日この時点で決めなければならないのは、その地下2階を次回借りるかどうかという点です。ぜひ必要だというご意見があれば出していただきたい。それを決めて会場を押さえ、そのあとは実行委員会で中身を詰めていくということになるかと思います。ということで、ご意見いかがでしょうか。
さらに言うと、事務局案としては、来年は地下2階を使わず、9階の方で一体的な運営で、さらに充実を図るというような提案が出ています。何かご意見をお願いしたいと思います。

(相原委員)
相原と申します。私は、去年参加してないので、様子がわからない状況で意見を言うのは恥ずかしいのですけれど。
今回の9階と地下2階は、場所的にはあまりに離れすぎている。いろんなことを考えていただいて、これはいけるのではないかということで計画されたかと思いますが、その結果が、あまり地下の方は、人が入っていなかった。また、会場を2つに分けると、人員がそれなりに必要になってくると考えています。
参加団体がその会場ごとに人を出してもらって、それだけ余計に人を出さなきゃいけないということも踏まえるとですね、事務局が案で出していますが、来年は会場を1つにしてもいいのではないかと私は思います。

(大原座長)
ありがとうございました。他の方いかがでしょうか。

(河原委員)
河原です。私も当日は参加していないのですが、地下2階は人通りが多いということですので、何をやっているということをPRする効果はあるのかなと思います。それと、9階のステージの場合、ほとんど介護フェアが使っていますので、例えば、障害を持っている子どもたちが何かをやる時間をとることはなかなか難しいと思いますが、地下2階の広場で簡単なステージを作って、何か歌を歌うなどをすれば、皆さんがそれを聞いて何をやっているのかなと見る人が集まる。そして、9階に行くというように繋がると思います。このようなPRの方法があるかなと個人的には思います。

(大原座長)
はい。ありがとうございました。猿渡さん、お願いいたします。

(猿渡委員)
猿渡です。9階と地下2階の連携というのと、それとICTの方もキルクでやっているので、そちらにも提案させてもらったんですけど、ICTを知らない障害を持っているお子さんとか、そういう人たちもいるので、ICTとかそういう支援機器も、できれば、ちょっとこの間、関根さんと話し合ったようなシンポジウムが、今年から障害福祉課と共生推進本部室で、全国初の障害当事者部会もできて私が委員をやっているので、いろんな障害の人がいるということを知ってもらいながら、その中でいろんなことを知ってもらうっていうこともすごく大事かなと思っているので、そこにどうやってICTが入ってくるのかという、障害がない子も今、タブレットが全校配布とかになっていたりするので、障害を持っている人ってパソコンを使えないんじゃないのとか、僕もタスクコミュニケーションズとか入れていますけど、いろんなコミュニケーション方法があります。知的障害の方とかもそうですけど。市区町村の福祉機器展示室なんかも閉鎖になっているので、知らない方の方が多いと思うんですよね。なので、振興会に言ったんですけど、出るのはどう?という感じで。そういうのがあると、もっと生きてくるのかなと、やっている意義ですか。知的の方達とかダウン症の方のパフォーマンスをやるのも大事ですが、それは結構日本テレビとかでもやっています。
それよりかは、特徴とか、せっかく今回リーフレットもあったりとか育成会の作成した冊子もあるし、うちもいろんなことをいろんな人と関わっているので、地下2階の案内をどういうふうにするかっていうのがまず1つと、やっぱり地下2階から9階に上がっていく手間も含めて、その途中途中で案内をしていかないと、ただのスタンプラリーに来るんだよっていうだけじゃなくて、学生さんたちは学んだりしますけど、そうじゃない人たちってなかなか難しいので、身近に障害を持っている方とかいろんな困り事がある方がいて、心のバリアフリー、フル・インクルージョンを目指すことを世界はやっていて、日本はまだインクルーシブ教育システムなので、分けられている状態です。そういうところが違うよということなんかも、以前、中野先生のこととかもあると思うんですけど。フル・インクルージョンというのは、小さい頃からともに育つということですよね。そういうところから、差別とか偏見をなくしていくということを、もっとPRできる場になるといいのかなって。
すごくやっぱり介護フェアの方が目立つのを、もうちょっと面積的な割合を、介護フェアの運営団体と話し合いをして、同じそごうでもいいんですけど、別の会場でやりながらお互いの相互関係を持っていくとかいうことができるといいのかなと思います。

(大原座長)
ご意見ありがとうございました。

(三瓶委員)
かながわ住まいまちづくり協会の三瓶と申します。うちは毎年参加をしておりまして、参考資料1-1の裏面の14番のところで、「車いすで坂道をのぼってみよう!」という車椅子体験を、障害者自立生活支援センター、横浜市まちづくりセンター、かながわ住まいまちづくり協会の3者合同というかたちでやらせていただいています。
今回、地下2階ということで、例えば福祉のことに興味を持っていない方にも、通行人の方をうまくキャッチできるのではないかという期待を持ってやってみたけれども、アンケート結果にあるように、パーセントでは良いようにも見えるが、やはり横浜駅を使うということで、準備の時点から道を聞かれることは多かったが、なかなか体験というかたちでは人数を確保できなかったのではないかと思います。
やはり急いで、別の目的で行かれる方が多いような気がするので、福祉に興味がない方、わからない方に向けてと思ってはいたが、どちらかというと、もともと福祉に興味がある方やその関係の仕事をされている方が、その情報を知って、いろんなことを知りたいから行ってみたい、そういう目的がある方たちの近くでやった方が、効率的にはいいのではないかと、一緒にやった者からもそういった感想がありました。なので、私たちもできれば以前のように、9階でいろいろと他のところを見てきた方が、車椅子の体験もしてみようか、といったかたちで来てくださる方が、こちらとしても勧めやすいような気がしましたので、皆さまにお伝えいたします。

(大原座長)
はい、ありがとうございました。

(吉富委員)
吉富です。私たちは、神奈川子ども未来ファンドで、ピンクシャツデーというのを2月の最終水曜日の平日に、同じ地下2階でイベントをやったんですけど、2700名の方たちが来られて非常によかったのですが、その時にすごくいつも感じるのが、要するに、9階は目的意識がはっきりしている人ですよね。こういうイベントに参加するために来られる方、地下2階は通りすがりの方で、本当に入口に入ろうとしている方たちだと思うんです。
でも、ピンクシャツデーのイベントをやっているときもそうなんですけれども、子供の問題でいろんな悩みを抱えていても、どこに相談したらいいのかわからなかったとか、行政の窓口にこんなものがあるんですねというのをパンフレットで初めて知って、相談してみますとか、それから実際に相談を受けたりするんですけれども、でもきっと、まだそこに入りきれない人たちがたくさんいて、その人たちの求めるものを提示するのが地下2階なのかな、というふうに私たちはいつも思っていて、そのようにイベントのブースも準備をしていくんですけれども。
ただ今回は第1回で、まだそこまで慣れないということもあったと思うんですけど。通行人の方たちにどんどん声をかけて、実際に私も地下2階に行って「車椅子体験してみませんか」と言うと、「やっていいんですか」「無料ですか」とかいうようなかたちで、結構並んだりもしていました。
だから、こちらも考えないといけない。「さあ、どうぞお入りください」というその入口を広げていく努力を私たちがしていかなければならない。それは私たちのバリアでもあるのかなというふうに思うんですね。新しいことをやるには、やっぱりバリアがある。そのバリアをどうやって超えていくかというのは、みんなの問題だと思うんですよ。
反省点の中に、県の職員の方がなかなか来てくれないということがありましたけど、県の職員の方じゃなくて、私たちが実行委員であり、私たちが創意工夫しながら、それでうまくいかなかったら、誰かに相談しながら「じゃあ、こうやったらいいんだね」「こういう声かけがいいんだね」とやっていけば、変わっていくかなって。やはり参加者の方へのリスペクトちゃんと持ちながら、そういうふうにイベントを進行していけたらよかったかなと私も実行委員長として非常に反省しております。最初にそのことを話せばよかったなということをすごく思っております。だから、地下2階ってすごく貴重と思います、場所として。

(大原座長)
はい、ありがとうございます。

(和久井委員)
私は当日参加してなくて、事前に資料を読んだだけなんですけれども、皆さんのお話を聞いていて、すべて「うん、うん」と思いながら聞いていたんですけど、客観的に総合して意見を言わせてもらうと、トライアンドエラーはすごく重要なことなんだけど、費用対効果のこととかもあるし、実行委員長がおっしゃってくれたように、今度はどんどん実行委員会で、話し合いを重ねて、今後どうしていったらいいかというのを、実行委員で決めていけるようにしていったらいいんじゃないかなと思います。
今年度は地下2階を借りるのにどのぐらい予算がかかっているか私はわからないし、その予算を来年度、地下2階にかけるか、ほかの企画を充実させることに使うかということはあると思うんですけど、実行委員長が言っていたように何か初めてのことには必ずバリアがあるっていうのはすごく納得するし、トライアンドエラーで、今回だめだったからやめようっていうのではなくて、どうしていったらいいかなというふうに改善していく方がいいかなと思うし、その辺は県の方も忙しいと思うので、どんどん実行委員会で、話し合っていけたらいいんじゃないかなと、客観的に思いました。

(大原座長)
はい。ありがとうございました。

(関根委員)
しっかりスタンプラリーで、電車グッズをゲットしました。
地下2階は、地下2階ですごく頑張っていたし、9階もすごく楽しかったと思うんですよ。ただ、確かに連携が難しかったですね。地下からどうやったら上に行けるのかがまずわからないんですね。構造的な問題なんですが、エレベーターで上に上がって、「9階ってどこでやってるんだっけ」という感じで、ちょっとそのあたりの案内とかが難しかったと思います。それとスタンプラリーは多分、地下2階と上と合わせてなんぼっていうふうにしたら、必ず上に来てくれるんじゃないのかなと思ったんですけどね。今は確か別々でもいいんですよね。だから、9階に行った後、地下でもスタンプ1個ゲットしないと、くじ引きできないよというふうにもしなるとしたら、取りに来てくれるのではないのかなと思いました。
それぞれすごく苦労して、いろんなものを作ってらっしゃるし、列をなしているようなところもあるし、マッサージは私もしっかりやってもらいましたし、みんなそれぞれはとても頑張っているんだけど、一体感が確かにないんですよね。そこは、もし9階だけでまとまったらどうなるのかなということは随分考えました。その方が一体感がでるならそれでもいいかなという気もするんですけれども、今、吉富さんがおっしゃったとおり、何の関心もなかった人を呼び込む場所としては、地下2階はすごく重要なんですよね。
だから、結論は、私は出ていません。どちらがいいのかは、まだ決まってないという状態です。でも、皆さんのご意見を聞きながら、どちらがより多くの人にこの神奈川県バリアフリーを知ってもらえるようになるのか、それを考えていきたいと思っています。以上です。

(大原座長)
はい。いろいろとご意見ありがとうございました。
皆さん大変前向きなご意見が出てきたということで、1回だけであきらめるのはもったいないというような意見が、今のところは多いかなと思います。ただ、これを成功させるためには地下2階のプログラムを、本気になって、担当できる人がいないといけないと思うんですけれども、そういう意味では実行委員会の結成がこの後なので、今のうちから、ぜひそういうふうになってみたいという人がでていると大変安心して進めていけるかと思うんですけど。私としてはそこのところだけはちょっと、心配ではありますが、今のところの皆さんのご意見だと、もう一度ぐらいはやってみたらいいのではないかということなのかなと思います。

(和久井委員)
和久井です。私は、事務局側からも次回は地下2階はやらない方向でという話もあったのをちょっと加味した部分があるんですけど、1年間もっと話し合いの時間を作って、地下2階を計画的に再来年度やったらどうかなと思いました。次回すぐに充実させたり話し合って良いように変えていこうとするのは難しいかなと思うので、1年間ほど時間的にとったらどうかと思った次第です。

(大原座長)
ありがとうございます。

(三瓶委員)
確かに今回初めての地下2階だったということもあって、もちろん期待もあって、でも、もしまた来年度も地下2階を使用する場合に、やはり何か考えなきゃいけないねという話は確かに周りの者としたんですね。
例えば、地下2階から9階の間の連携がうまくいかなかったということは皆さん感想としてお持ちだったかと思うので、誘導を中心に考えた方がよいのではないかと思うんですね。
地下2階でイベント的なことや体験をやるというよりも、どちらかと言うと、体験とかはまとまったところの方がいいかなという感じもして、おっしゃっていたように、知らない方や、ちょっと聞いてみたいけどなかなか聞けないという方たちに、このイベントで知ってもらうという意味での地下2階ということであれば、「9階でいろいろやっているのでとにかく行ってみてください」という誘導中心で、キャラクターだったり、今年はレギュラーさんがいらして、やはり話が上手で楽しいというのもあって、その方たちがいらっしゃるときには人が集まって、話が終わったら一緒にお客様も上に持っていかれてしまったという感じもあったので。私たちも車椅子に乗ってくださいとか、かながわ住まいまちづくり協会ではリフォームだったり、バリアフリーについての相談業務というかたちで相談員さんに来ていただいて、相談対応やパネル展示をしているんですけれども、そちらの声かけに精一杯で、「上にも行ってください」というのがなかなか言えなかったというのが自分自身もあったので、誘導をちょっと考えられた方がいいかなとも思います。

(大部委員)
手をつなぐ育成会の大部です。私は毎年、アテンダントとして着ぐるみさんを連れて歩くんですけれども、今年はかにゃお君が9階にいて、キンタロウが地下にいたんですけれども、かにゃお君はいろんなことができたんですが、キンタロウはスペースに限りがあったので、全然動きが取れなくて、なかなか出られなかったんですよね。それを見てもったいないなというのがすごくあって。
もしやるのであれば、1年間じっくり時間をかけて、大きなスクリーンか何かがあって、9階の様子が映せればいいでしょうし、9階のアンケートを書くところは結構場所があるんですよね。そこに何か魅力あるものを持ってきて、いつか介護フェアの場所を少しずつ取っていけるぐらいの企画をまず充実させるものを何かやったらいいのかなとは思います。時間かけてやらないとあそこの場所を有効活用することはできないなというのは感じました。

(大原座長)
概ね、前向きに、まだ活用の余地があるのではないかという気持ちを皆さん持っているのかなと。そう簡単にはあきらめないということかとは思いますし、ただ相当それに注力しないといけない。その場合、来年度のフェスタで間に合うかどうか、準備と企画とアイデアから考えていかないといけない。それか和久井さんが言われるように、令和7年度のフェスタのために、今から企画を考えていくという方法も確かにあるかなとは思いました。
県の方で、令和6年に地下2階を借りるとするとそれは予算的にはいかがですか。 

(事務局)
予算は確保しているので、借りることは可能です。

(和久井委員)
予算があるという話でしたけど、その予算を地下2階ではなく9階に回すこともできるんですよね。

(事務局)
地域福祉課佐野です。和久井委員がおっしゃるとおりです。
地下2階の会場自体はそこまで高くない金額で借りられます。ただ、地下2階を充実するためにモニターを置くとか、そういういろいろ発生するものを用意する予算はないので、場所だけは借りられるという感じです。

(和久井委員)
その値段というのはわからないですけど、すごく極端かもしれないですが、宣伝のために地下2階を借りておいて、人を置いてビラを撒いたり、誘導のために借りられるくらいということですか。

(事務局)
あまりお金をかけないで、会場費とプラスアルファ人を少し置いて、案内とか展示だけでシンプルにやれば大丈夫なぐらいなのかということでしょうか。

(和久井委員)
費用対効果面とかも考えて。

(事務局)
そうですね。もともと今年度のフェスタをやったときの実行委員会の中でも、いくつか案が出た中の1つとしては、おっしゃったようにブースとか置くのではなくて、もっぱらそこでは展示をしたり、誘導でご案内を9階に向けてしていくというのは出ていたので、やり方次第かなと思います。

(大原座長)
皆さんのそういうようなご意見があるのであれば、もう1年試みてもいいんじゃないかなと思います。結果的に、そこが人をあまりつけられない展示や何かだけになっても、少なくともマイナスになることはないと思うんですよね。
そこでいろんな工夫ができるのであれば、そういう機会、チャンスをもらえるというふうに思えば、もう1年続けて、結果それが大変よかったということであれば、またそれが次に続くわけですし、やってみたらどうですかね。
多分それぞれのブースで、それぞれの団体が精一杯やられているので、そのつなぐとかいうその全体のために余力を働かせるということがなかなか難しいというのが現実かなとは思うんですけど。
それでもそういうこと前提で、今年は少し考えてみましょうということで、もう一度やるっていうことではいかがですかね。

(関根委員)
参考資料1-2の最後のところで、これを見る限り地下2階は残念ながら、神奈川県職員か何かわからないですけれども、その人達が案内をしてくれなかったから、地下2階と9階の連動ができかったみたいなことを書いてらっしゃる人が多くて。
もしかすると、このそれぞれのブースの皆さんは自分のところで精一杯じゃないかと思うので、地下2階から9階に対して案内をする担当者を決めてもいいんじゃないかなという気がするんですね。それは県庁の方じゃなくてもいいかもしれません。ここのメンバーの中で誰がくじ引きをして当たった人が1日1時間ずつでも担当するでもいいので、そんな感じで地下2階と9階を連動させる何らかの取り組み来年もう1回やることにして、地下2階は使うことにしてもよいのではないですかね。それによって9階ももっとにぎわうことになるんだったら、地下2階を今年クローズするという判断をしなくてもいいんじゃないでしょうか。
県庁の皆さんにもそんなに負担がかからずに済むように、ここのメンバーでもう少しサポートしますので、頑張っていただけないかなと思います。

(猿渡委員)
県の広報課を使って、例えば神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例のよくわかる版みたいなシンポジウムみたいなときにZOOMと会場のハイブリッドでやったりとか、他の県の委員会でも出られない人はZOOMとかでというので。前はシンポジウムはYouTubeで流したんですけど、例えばそういうようなかたちで県の広報課の方に各ブースを回ってもらって、地下2階でどんな感じでやっていますというのがもしできれば。
この間、東庁舎に行って共生推進本部室と話してきたんですけど、県のたよりの枠をとるのがすごく大変なんだよって話をしたんです。小さいじゃないですか、バリアフリーフェスタとか介護フェアのところ。前回も言いましたけどあの枠を取って、それと、せっかくかなチャンTVもあるのでそこでも宣伝した方がいいのではないかと思います。もうちょっと頑張っていただけたりすると、休日出勤とかは大変だと思うんですけど、やっていますということを伝えるだけでもワクワクするんじゃないかなってね。スクリーンを持ってくるのは大変だと思うんですけど、白い紙を使えば投影できるので、そういうような簡単なやり方で、9階と地下2階を連携できるんじゃないのかというのは1つの案として、できるかどうかは別ですけどあるんじゃないかと思います。


(和久井委員)
内容とかはちょっと置いておいて、とりあえず地下2階に関しては、実行委員みたいなものを作って、令和6年度はできる範囲でやって、7年度に向けて、どう活用していったらいいか考えるための場にするというのもありだと思って、選択肢は残しておいたほうがいいと思うんですよね。チャンスは残しておきつつ、選択肢を保ちつつ、とりあえず今回は様子見的にでもやってみようという感じで、本格始動は令和7年度でやっていこうというふうに、やっていったらいいんじゃないかなと思います。

(大原座長)
ありがとうございました。勇気づけられるご提案で、皆さんそういうことでよろしければ、次回ある程度のところまでいけるか、やってみましょうということで、会場を確保していただいて、実行委員会結成のときも、現在のその課題をきちんと伝えた上で、単純にそれぞれ自分たちの受け持ちのブースだけじゃないんだよと。会場全体の2ヶ所に分かれている会場全体の構成も一緒に考えてくれる実行委員会にしたいということで呼びかけていただくということで努力していただきたいと思います。

(事務局)
承知しました。よろしくお願いします。

(大原座長)
ありがとうございました。それではバリアフリーフェスタについてはそういうことでお願いします。

(休憩)

(大原座長)
それでは2番目の議題です。モニタリングについてなんですけれども、令和5年度の結果報告とそれからまた令和6年度どうするかというようなことで説明をいただくということでいいですかね。ご存じの方もいますが、4、5名お願いしているというようなことになっていて、その方たちの報告書が出ているということですね。令和5年度は、報告書あるように、心のバリアフリー教室という茅ヶ崎市で進めている小学校でのバリアフリー教室のモニタリングでした。

(事務局より資料の説明)

(大原座長)
ありがとうございました。
報告結果についてということと、それから、令和6年度にどうするかっていう話もしないといけないのですけれども、何かご意見あれば。猿渡委員からお願いします。

(猿渡委員)
すごく4回ともよかったんですけれども、最後のところで、学校に車椅子はあるけれども、やっぱりその耐用年数とかいろいろあってエレベーターがついていなくて、分かれて出張したというので、子どもたちがざわざわして聞こえなかったんですけど、僕はざわざわするとすごく聞き取りにくいので、何を言っているのかよくわからなかったということはありました。すごく全体のステップ的にはよくて、普通のトイレと誰でもトイレがあって、せっかくだから普通のトイレにも入ってみなよ、というかたちでやっていただいたりもしました。
講師の方とも話ができたんですけども、普段エコモ財団との絡みで交通バリアフリー教室の講師をやったりいろいろあるので、そういうふうなことから考えると、俺がやっていることをやっているんだなっていう感じではいるんですけども。
車椅子の方が講師で、子どもたちがステップ2からは自発的に色々何でこうなのっていうことを聞いてきた。そういうのはどうしても自発じゃなくて、促されて聞くんですけども、子どもたちがいろんなことを考えて、子どもたちみんなでできることって何だろうみたいなことを真剣に考えてやっていたのがすごく良かった。ただ4回目だけが、例えばアスペルガーやADHDを持っていると画面上だと伝わらない、表情とかが。どういうふうに思っているかというのが自閉とかダウンの方もそうですけど、わかりにくいので、同じところで発表は聞きたいなというのがありました。
あとはリーフレットを持っていくという提案をできたのはよかったかなと思った。知ってもらうとか、そういう事例をもっとアリオ橋本とかでも昔やったみたいなので、そういうふうなことなんかも時々出てくるといいのかなと思ったりはします。
子供たちが意外と積極的で、一緒に行った僕らに関してもいろいろ聞いてきたりとか、僕も国交省とかとの繋がりがあるので何回か見たことありますと言われたりもしたので、そういうふうな繋がりもこの中でできると、交通バリアフリー教室とかもやっているよというのをもっと広められるのかなというのは感じたので。
今回は成功というか、本当に自発的で、かつ先生たちや市の職員が促しても、それでもどんどん意見が出てきて、すごく仲良くなっていくっていうのが、インクルージョンだなと思っているので、それをもっともっと広げて欲しいなと思いました。

(大原座長)
ありがとうございました。
やはり、ある一定の効果を上げているというようなことを、このモニタリングのそもそもの目的というのは、それを報告として上げて、神奈川県内の多くのいろいろな人に知ってもらうことだったかと思うので、今のような効果的な点とか、何らかのかたちで他のところでも展開してもらえるような、そういう出し方をしないといけませんね。
モニタリングしただけで終わるのではなくて、何らかのかたちでこれを出してもらえるといいなというふうに思いました。

(和久井委員)
今、大原先生がおっしゃったことを私はそのまま言いたかったんですけど、次回のモニタリングも含めてなんですけど。
このヒアリングに私も行ってきて勉強して、レポートも書きました。それを茅ヶ崎市であったり、県民会議を構成する各団体の取組に反映させたりしているとは思うんですけど、その結果を私はまた見てみたいなと思っていて、大原先生がおっしゃったように、そこをモニタリングしてみたいなと。過去に行われているモニタリングの報告をして、そのことで何が変わったかっていうのも、調査してみたいなというのはあります。せっかくモニタリングしたものが、どういうふうに影響を及ぼしているのかというのを知らないで、そのままモニタリングしていても効果は薄いと感じました。

(大原座長)
今回のこれに関してというよりは、モニタリングという県で独自に行っている事業だから、モニタリングというプログラムのモニタリングをする時期になっているんだなということを感じました。

(関根委員)
私も行った1人として、この報告書はよくできていると思うし、ここを書くときに他の3人で話し合ってできるだけネガティブなことは書かないようにしようというのを持ち合わせた上で書いた結果でもあるんですけれど。さっき猿渡さんがおっしゃっていた通り、電動車椅子が2人いるにもかかわらず、これ3階でやったんですよね。エレベーターのない教室だったんです。何で私たちが来るのがわかっているのに、何でこの教室を使うんですかって、私思わず学校の人に聞いてしまいました。面白いことに、立派な車椅子用トイレがあるんですね。立派ではあるんだけれども、エレベーターがないから、多分この車椅子用トイレを使う人は誰もいないだろうという、そういう建築状態なんですよ。だから、猿渡さんが上に行けなくて、ZOOMで聞いてらっしゃったんで、会場の雰囲気がなかなかわからなかったとさっきおっしゃった。そのことがどこにも書いていないんですよね。
本当は神奈川県の建築協会の皆さんに猛反省して欲しいところなので、それもちょっとどこかに入れて欲しいと思いながら、これだけでいいのかと、学校がやっていることは確かにとてもいいですけれども、こんな状態だったということを、ちょっときっちり書いていただきたいと思いました。そうでないと、次に繋がらないと思います。

(事務局)
地域福祉課 佐野です。関根先生、猿渡さん、和久井さん、ご意見ありがとうございました。
このモニタリングにつきましては、行った結果を今回まとめておりますけれども、行った先の茅ヶ崎市の方に、結果の方は、私どもの方から、「結果こういうふうに私たちはこう思いました」ということをお戻しするんですね。その時には今おっしゃられたようなことは、付け加えさせていただきながら、戻したいというふうに思っております。
次に、このモニタリングについてですけれども、行った先の施設に対して結果をお戻ししながら、今後の取組の参考にしていただいていたり、あと私達が行ったことで考え方や取組が変わったりとか、変えようと思ったことはありますか、みたいなところを含めてお戻ししているというのがまず1つありまして、もう1つは、行った結果を県民会議の構成員の皆様と共有し、それぞれに生かしていくっていうことであります。
そして、大原先生がおっしゃったように広く県民の皆さんにということでしたので、モニタリングしている内容を県のホームページで出していくというようなことを検討するということになっていたかと思うので、そこも含めて取組を検討していきたいと思います。以上です。

(大原座長)
はい、ありがとうございました。

(猿渡委員)
小学校3、4年生の総合学習で車椅子とか障害を知るという単元があります。結構そういうところにも、結構やっぱり当事者が行くんですけれど、そことの住み分けをどういうふうにするのかっていうのがわからないので、県社協とかも本当は入ってくれると、事務局としてということではなくてデータを引き上げて欲しいという話なんですけど。総合学習でいろんな地域の方が行っている。なおかつ、こっちはこっちでモニタリングをしている。普段どんな方と関わりがあるかみたいなところも、その総合学習と県民会議のモニタリングで来ている人たちと、普段やっぱりどう交流というか関わりがあるかですよね。
この間もありましたけど、地域住民として障害を持っている人とか配慮が必要な人がいるのを知っていますか、みたいなことを聞かれたこともあるので、そういうところを考えながら社協がどんな取組をやっていて、KILCも障害の理解促進事業とか、車椅子体験とかやっているんですよね。そういうふうないろんなところでいろんなアクションとか同じことを皆さんやったりしているので、一番多分多いのは社協などがそういう総合学習とかに関わられている。その取組が年間どれぐらいあって、どういうふうなところでという細かいところまではわからないですけど、そういうところも含めて、そことどういうふうに重なっている部分があるのかというのを出しながら、その中でやっぱりそれぞれ、皆さん変わっていくと思うので、その成果が重なったら考え方も変わっていくだろうしというところ。何か取り上げてくれると嬉しいかなと思う。連携として社協さんの総合学習と合わせてくれたりして、JRさんとかでも、サービス介助者とかですね、やっていたりしますし、それぞれそういうのをやっていると思うんですけど。みんなそういう取組をされているので、子供向けに何か例えば、国交省だったらバリアフリー教室をやっていて、そういうのも知らない学校とかもあるので、そういうのも一緒に今後、広められたらいいのかなと思います。

(大原座長)
はい。ありがとうございます。
それでは次にですね、令和6年度のモニタリングの対象としてどこを取り上げるかということで、事務局の方で2つほど案をいただいております。資料の説明を簡単によろしくお願いします。

(事務局より資料の説明)

(大原座長)
はい、ありがとうございました。
時間もない中ですので、これ以外のものを今から考えるのはなかなか難しいかと思います。今2つ案として出されている中で事例をもっと増やすという可能性もなくはないかとは思いますけれども、テーマとしては、インクルーシブ遊具広場、それからバリアフリービーチという、いずれも県内の最近の動きとして、独自性もあり、いろいろあるところかとは思いますが、いかがでしょうか。

(猿渡委員)
バリアフリービーチについて、共生推進本部室が取り上げたんですよね。
ビーチまでいけるかどうかという問題もあるかなという。そこは別に何か手段があればいいかなと思うんですけど。そこで何を子供たちが学ぶのかというと、昔はプラスチックの車椅子でしたけど、今は本当にいろいろ進歩してきているので、それを見たときに、障害を持っている人もできるんだって、そこで終わってしまうのか、それとも、そこと環境SDGsとかじゃないですけど、環境も併せて、きれいなビーチじゃないと降りられないから、プラスチックゴミとかを減らそうみたいな、そういうふうなことになるのかわからないんですけど。
驚きと発見というのか、僕は別にバリアフリー広場でもいいと思うんです。だけど、学校とまた違うから、それはどういうふうに帰ってくるのかっていうのが、一番のところですね。どんな人がどういうふうに関わって、子供たちがどう感じて、どういうふうに評価を先生たちはしていくのか。でも、どっちがいいのかな、僕は別にビーチでもいいですけど、インクルーシブ広場というときに僕も実際行ったことないので行ってみたいなと思っているんですけども、ただ単に、みんなが一緒に遊べるだけではいけないというところもあるので、そこを主眼において、誰でも普段から来ていいよっていうふうになっているのかなっていうこととかも、見て行きたいなと思っているんですけど。

(大原座長)
はい。テーマとして、何かご意見ありますか。よければこの2つのうち、ぜひここなら行きたいという人の多い方に今年行ったらどうかと、ちょっと安易ですけれども、考えています。どうでしょう。

(関根委員)
すみません、ちょっと質問。他の国では、ビーチのアクセシビリティというのはもう国で決まっていて、必ずそういうふうに作んなきゃいけないんですが、日本は違うんですか。

(畠副座長)
わかりません。少なくとも日本のハードウェア系の法律には、ビーチというのは私はあまり聞いたことはないですね。

(関根委員)
なるほど、わかりました。どちらもこれからなのですね。でしたらどこでも例としてはいいと思います。ありがとうございました。

(和久井委員)
これって、今日どちらかを決めないといけないですか。2つともよいと思っていて、3つ目はなかなか思いつかないくらいなんですけれど。
強いて言うなら公園がいいかなと思っています。子供が主体になるところなので、去年は学校だったし、リーフレットの活用とかいうことも含めて、子供関係のところに繋がってきて、いろんな子がいる公園がどのように今後活用されていくのかというのはすごく興味があるなと。小柴の方は行ったことがあるし、平塚は行ったことはないんですけど、海外にもいろいろ行ったことがあるので楽しみかなと。

(大原座長)
補足をいたします。
建築業界では、インクルーシブという言葉が世の中にあるということがようやく知られてきておりましてですね、例えば小柴のインクルーシブ公園だとか、そういうものについてはようやく建築の業界でも考えないといけないのかなという機運が盛り上がりつつある状態だと思います。残念ながらビーチはですねちょっとまだ、もうツーステップぐらい先かなという。ちょっと参考になるかどうかわかりませんがそういう状況だと思います。

(和久井委員)
身近さという意味でも、公園の方が身近でいいですよね。身近にあるっていうか、海に近くない人にとっても、公園だったらどの市にもどの町もあるみたいな。

(関根委員)
大体、海外のアクセシブルビーチは、必ずそばに子供が遊べるアクセシブル、インクルーシブな遊び場も置いてあるケースがあるので、そういった意味では今回公園を先にやるっていうのは悪くないかなと思います。

(猿渡委員)
例えばですね、S字とかL字とか、いろいろ入り方とかがあるじゃないですか、公園の入口って。この間もちょっと驚かれたんですけど、「よくきれいに回るよね」って。そういうようなこととか、例えば僕らがちょっと実演するみたいな、入れないところもあるわけですよね、できていても。車椅子入れますって言っても入れなかったり、障害を持っている親だから、1ヶ所を広くしてと言って、入口を広くしてもらったりとかあるんですけど。
そういうようなことも含めて、ビーチよりかは公園かなって。その中でどういうふうな、多様な人たちと関わりがあるのかっていう方が、学校から繋がっていけるという点でもいいのではないかなと思います。

(大原座長)
はい、ありがとうございました。少し意見聞いたところでは、やはり前回との繋がりとか、子供とか教育とかということも関係しますし、それから汎用性ということでもあるし、公園の方がですね、あとは今、平塚にしろ横浜にしろ、割と新しい動きとして、すごく宣伝中のところなので、そういう意味でもモニタリングとしては、我々が出向いて行くのはいいのかなという気がしています。
ということで令和6年度は、インクルーシブ遊具公園広場、今2つ対象事例がありました。有名なところはこの2つですけれども、ひょっとして関連して通常の公園とかで実はかなりインクルーシブにやってるってところがあるかもしれませんし、というのでちょっと情報をさらに集めていただいて、こちらの方で、今年はテーマ設定ということでよろしいでしょうか。
1つ問題は、今までは1ヶ所で、ただ、茅ヶ崎の小学校の場合は3回・4回ですか、回数が多かったんですけれども。今回そういうことで、テーマ設定ということになると、2ヶ所かそれ以上というかたちになってしまうので、ちょっと大変は大変ですけれども。よろしいでしょうか。

(事務局)
はい、そうですね。今事例を2つ出しておりますし、大原先生から、他の公園のお話なども出ていますので、今後検討し、相手方と調整もしながら委員の皆様のご都合を伺いつつ、1ヶ所に限らずいければと思っていますが、今この2つを出しているので、これを主軸には考えています。

(大原座長)
それでは、今の時点で、参加希望者を募った方がいいんでしょうか。何人ぐらいでしたっけ。4、5人?

(事務局)
必ず5人以内と決めているわけではないですが、あまり多くなっても先方の受け入れ体制もあるので、5人前後ではと思っています。多くなればそれはそれで考えるということでもいいかと思いますけど、とりあえず今日出席の方の中で、何人か手を挙げていただいてもよいですか。

(大原座長)
いかがでしょう。
本日欠席の方もいらっしゃるので、一応改めて皆さんに聞いてもらって、あと1人2人増えても構わないっていうことで、よろしいですか。はい、ありがとうございました。
もう1つ議題があります。県民会議からの提案 概要版リーフレット、これを作成してその活用の方法でいろいろと解説文などの作成などをしていただいているところですけども、これについて、事務局から説明いただきしましょうか。

(事務局より資料の説明)

(大原座長)
はい。ありがとうございました。
これについてはご意見いかがでしょうか。長いことかかりましたけどやっと公開されて、皆さんの活用の段階になってきたかなと思います。

(猿渡委員)
このリーフレットすごくわかりやすくて、使いがいはあるなと思うんですけど。
せっかく公式のYouTubeチャンネルというかなチャンTVがあるので、そこで取り上げて欲しいかなというのと、もっとこれを知ってもらうために、県のたよりに載せるみたいなことができるといいかなと思いました。
結構、僕らDET研修って障害平等研修とかをやっていたりして、人権モデルみたいなことをやるんですけど、これを見てどんなところにバリアがありますかという問いかけに対して、百人百通り返ってくる答えがあると思うんです。
人それぞれやっぱり同じ障害でも皆さん違うので、こんな方法もあるよねみたいな感じだと思うので、それを社協とかいろんなところに配るのをやっていただいているので、どれだけ知っているかという点ではあると思うんですけど。例えば、エスコートゾーンのことを知らない人とか、なんで電車とホームの間に2センチの段差があるのかとか、視覚障害の方がわからないからわざとつけてあるみたいなこととか、いろんなそういうことが多分わかってくると思うんです。
いろんな方法で、いろんな周知がされている。相模原市なんかも、ピクトグラムを入れたりとかしているんですけど、ピクトグラムだけじゃないですよ。ただ、例えば知的障害の方がいたときに、ルビを振ればわかると言われるんですけど、それだけではわからないので、SPコードとかがないと読めないことがあるので、そういうところで例えば言い方を変えるみたいなことは、多分皆さんやられていると思うんです。そういうようなことが、ここから読み取れるといいかな。
いろんな方法があって、こういうふうなものを、こんなかたちで私たちは作りましたみたいなことがあると、すごくこれはよくできているなと思うので、これが副読本みたいなかたちで本当は全校配布とかにされるといいのかなって。そういうことをすると、他の取組とかと重なってくるんじゃないかなと思うんですよね。
やっぱり普段歩けている方はわからないけれども、例えば松葉杖をついたら、コミュニティ道路とか僕らはすごく動きにくいというのがあったりするし、横断歩道の白のところもすごく動きづらいですね、車椅子だと。視覚障害の方だと、音があってもどこから鳴っているかわからないとか、聴覚障害の方だったら、テレビがついていても字幕がなければ情報格差はどんどん生まれてくるし、電光掲示板とかも今はLEDに変わってきたけど、流れていると読みにくいとか、いっぱいあると思うんです。そういうようなことを学べるような、いろんなものをより深められるといいのかなというのは思いました。以上です。

(大原座長)
はい。ありがとうございます。
お話の中で、例えばテキストとしてはできましたが、動画とかで表明するという方法もあるかなということは感じましたね。それから、実際にこれを授業なり何らかのイベントで使った場合に、こんな反応があったとか、或いは我々が気付いていない何か発見があるかもしれませんし、そういう使った人の声を、何か留めておく方法を考えられるといいかなと思いました。
いかがですか、そういう形で広げてみて、どんな反応があるかを探ってみて、それでまた次の段階にどうしたらいいかっていうように進めていければいいかなと思っています。
それではそういうかたちで、どんどん活用と、それから活用する機会をそれぞれ委員の方々も、いろんなところでこれをぜひ使っていただいて試してもらうということでお願いしたいと思います。
あとは報告事項ですので、簡単に事務局のほうから説明いただいて、資料を後ほど見ていただくというようにしたいと思います。

(事務局より資料の説明)

(事務局)
今回は手をつなぐ育成会さん、神奈川県タクシー協会さん、神奈川県バス協会さん、それから神奈川県の4団体から事例の更新が出てきております。その内容について、団体の方からコメントをいただければと思っておりますけれども、いかがでしょうか。

(大部委員)
時間がないので簡単に。手をつなぐ育成会の大部です。
お手元にございますこの冊子ですけれども、私自身、育成会の中で人権・啓発委員会をやっておりまして、その中で、ぜひやっぱり先ほど部長さんも言われましたけれども、津久井での事件もありまして、私たちも友達のお子さんだとか、近所のお子さんが犠牲になられたことが本当にありました。なぜかっていうところで、やはり行き着くところ、知って欲しい。知らないことが、事件に繋がると思っております。知るために、これは育成会の会員114名を中心にアンケートをとりました。ですから、データブックです。私たちがどうのこうのと考えたものではなく、本当にあったことを書きました。目的は、虐待をなくしたい。そのためには相手を知る、こんな子たちなんだよという、お母さんたちの生の声、こんなことがあったよというのを作りました。
喧々諤々としながら作りましたけれども、作るまでのプロセスもとてもよかったです。先輩のお母さんたちからのお話も聞けたし、これを広げていくと、自分から自分のお子さんに障害があるということを言わなかった方が、この冊子をたくさんくださいと言って、申し込まれた方もいました。
また、熊本の方の施設ではこれを研修に使いたいというようなお話もございました。ぜひまだありますので、ダウンロードもできますけれども、やっぱり冊子で、物で見ないとというのもあるかと思いますので、もしご入用のときは、事務局を通していただければ、いくらでもお送りいたします。着払いですが。よろしくお願いいたします。以上です。

(三上委員)
神奈川県タクシー協会の三上でございます。よろしくお願いいたします。
私どもは更新事例でございますので、まず内容につきましては特に今までと変わってございません。
令和5年度につきましては、まず交通バリアフリー教室、神奈川県の小学校を中心に実施しておりますが、6年度は11回開催をしております。これは関東運輸局神奈川運輸支局が主催をして、バス協会さんとともに協力をしているというものでございます。
それと、ユニバーサルデザインタクシーの導入とユニバーサルドライバー研修でございまして、令和5年3月末現在で、神奈川県内全部で約9600くらいタクシー車両があるんですが、そのうちの1451台がユニバーサルデザインタクシーというような状況になってございます。ただバリアフリー法の基本方針の中では、UDタクシーは各都道府県の総車両数の25%という目標がございまして、まだ神奈川県内15%程度しか導入ができておりませんので、その目標に向かって鋭意努力をしている最中でございます。また、ユニバーサルドライバー研修、こちらはドライバーさんの研修でございまして、3月末現在で3731名の方がすでに受講しているということで、当然フォローアップもしていかなければいけませんので、定期的に受講していただくようなかたちをとっているということと、あとは今年度から始まっているんですが、新人のドライバーさん向けに、これはもう全員受けてもらうということで、初日にまずUD研修を受けてもらうというような取組も、すでに始まっております。神奈川県タクシー協会からは以上でございます。

(小堤委員)
神奈川県バス協会 小堤でございます。
17ページに記載されてあるとおりでございまして、タクシー協会さんと一緒にこういった活動を行っております。
ちなみに、ノンステップバスにつきましては、令和7年度末までに80%という目標を掲げておりますが、令和3年度現在でございますが、全国で65.5%導入、神奈川県では62.2%の導入がされている状況です。

(事務局)
神奈川県の事例も簡単に紹介させていただきます。
事例の22、こちら更新になりますが、福祉のまちづくり研修会の開催ということで、こちらは建築士や行政職員等を対象に、県、横浜市、川崎市で持ち回りで開催をしている研修会となっております。今回、令和5年度の開催実績を記載いたしました。今年度は川崎市さんが主催となっておりまして、トイレの関係の設計標準の講義や、ピクトグラム、カラーバリアフリーといった内容を実際に事例を交えながら、講義を行いました。 
続いて事例37、こちらは追加になるんですけれども、横浜ビブレさんの事例となっておりまして、エレベーターの適正利用推進に向けた取組となっております。階段、エスカレーター、エレベーターを自由に使うことができる方がいる一方で、車椅子やベビーカーの使用者はエレベーターでしか移動することができないということで、ポスターや音声アナウンス等により適正利用に関する周知啓発が行われているところでございますが、横浜ビブレにおいては、車椅子などの優先表示をエレベーターの外側だけでなく、内側にも大きく目立つようなかたちで、文字だけではなく色で区分けをするように示すことで、利用客に気づいてもらいやすいような取組を行っておりました。事業者から導入の経緯や効果などについて、追加で聞き取りができましたら、適宜更新をさせていただきたいと思っております。以上です。
続きまして、報告資料2、3について、続けてご説明をさせていただきます。

(事務局より資料の説明)

(大原座長)
はい、ありがとうございました。何かご質問などありますか。

(猿渡委員)
UDタクシーの件なんですけれども、DPI日本会議のバリアフリー部会がいろんな人に聞いたところ、やっぱり慣れてないんですよ。シエンタを改造して横なんですけれども、それがわかりづらくて乗るのにすごい時間かかると。前輪駆動だったら簡単に乗れるんですけど、なかなか運転手さんがわからないっていうのが多いです。なのでNV200のロンドンタクシー型の方が乗りやすいという話はいつも出てきます。
あと、車椅子用駐車場の件なんですけど、よく言われるのが、やっぱりわかりづらいんですよね。本厚木が新しくなったんですけれども、タクシーの乗り場はすごくユニバーサルになったかなと思いつつ、車椅子用がわからない。例えば車椅子用駐車場なのに、普通の車が停まったりとかして、停められないというのが結構あったりします。バスもいろいろ大変なことになっていることがやっぱり多いんですよね。なので、そういうところを踏まえて、ポールを置かれちゃうと私たち駐車できないので、もうちょっとわかりやすい区画の整理とかも、パーキング・パーミットも含めて考えて欲しいなと思います。
それぞれの取組については本当にいいんじゃないかな。川崎のラゾーナのエレベーターがよくわかりやすいんですよね。障害を持っている方や乳幼児とか必要としている人が優先に使えるようになっているというのが大きく書いてあるので。あとはやっぱり国交省が出している「エレベーターしか使えない人がいます」というのがいまだに貼っているのは恥だと思う。いろんなところにそれをどうやって周知をしていくかっていうところですよね。
僕ら車椅子ユーザーとか、他の人でも足の悪い方とか、あと内部障害の方は、多分普及はしているんだと思うんですけど、そういう方が使わなきゃいけないと思うけど、妊婦さんとかも含めて。だけど、結構それでも普通の方、普通に見える方が乗ってくると乗れなくなるというのがあるので、例えば駅ではよく、始発はこっちとかっていうのがあるじゃないですか。そういうのがあったら建築士さんの方で考えてもらうとありがたいかなと感じているところです。

(関根委員)
関根です。パーキング・パーミット、おめでとうございます。
20年以上前からずっとやってきて、まさか神奈川でやっていないと知らなかったので、これ聞いたときに驚愕したんですけれども。本当に頑張ってください。
他の県ではですね、例えば高齢者団体とか社協の皆さんが、これの正しい使い方というのをボランティアで、ここはパーキング・パーミットがないといけないんだよということを伝えてくださる地道な活動を建築協会さんなんかと一緒になってやっていただいていたんですね。ですから、ぜひそういったかたちで、県民に浸透することが大事だと思うので、この制度を作ったら、どうやって運用するのかというところもこれからも一緒に考えていけるといいかなと思います。
頑張ってくださいね、というエールを申し上げました。よろしくお願いします。ありがとうございました。

(大原座長)
はい。それではちょっと時間を超過して申し訳ありませんでした。
ということで、いろいろなことがまた次の段階に進んでいくと思いますので、引き続き皆さんよろしくお願いします。
それでは、今日の議題はこれでおしまいにします。ありがとうございました。

(事務局)
皆様ありがとうございました。
それでは、これをもちまして、第25回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議を閉会いたします。お忙しい中、皆様本当にありがとうございました。今後とも、本県のバリアフリーの街づくりの推進にご協力よろしくお願いいたします。お忘れ物ございませんよう、お気をつけてお帰りください。どうもありがとうございました。

会議資料

資料1 バリアフリーフェスタかながわについて(ワード:38KB)

参考資料1-1 「バリアフリーフェスタかながわ2023」参加者アンケート結果 (ワード:31KB)

参考資料1-2「バリアフリーフェスタかながわ2023」実行委員会構成団体アンケート結果(ワード:45KB)

資料2 令和5年度モニタリング実施報告書(ワード:27KB)

資料3 令和6年度モニタリングについて(ワード:29KB)

資料4 県民会議からの提案「概要版リーフレット」を活用した普及啓発について(ワード:25KB)

参考資料4-1 県民会議からの提案「概要版リーフレット」(PDF:1,243KB)

参考資料4-2 リーフレット解説、使い方のヒント(ワード:2,352KB)

報告資料1 提案内容の実践及び先進事例の更新について(ワード:289KB)

報告資料2 令和6年度バリアフリー街づくりの県での取組について(PDF:3,848KB)

報告資料3 神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例施行規則の一部改正について(ワード:105KB)

このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部地域福祉課です。